晴読雨読ときどき絵

[poti-espresso’s diary」本や絵や趣味の日記

村上海賊の娘

f:id:poti-espresso:20220203223915p:plain

おはようございます。

今回は和田竜さんの作品「村上海賊の娘」を読了しましたので、紹介したいと思います。

 

 

2014年本屋大賞受賞作品で、漫画化されています。

 

歴史小説って実はこれまで避けまくっていました!

っていうのも、私、歴史って大の苦手でして…。

けど、大河ドラマ黒田官兵衛や、真田丸新選組などをみて、歴史にどんどん興味を持ち「今なら村上海賊の娘積読いけるんじゃない???」と思い今回読み始めましたが、これが大正解でした!!

読んでいくうちに引き込まれていき、一気とまでもいかないまでも読了することが出来ました。

単行本だけでも分厚いし、読めるかな…と(文庫本4冊分)、不安でしたが最後は感動で胸がいっぱいになったので、読んでよかったです。

 

ってことで、あらすじから。

 

【あらすじ】

和睦が崩れ、信長に攻め立てられる大坂本願寺

海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に頼ろうとした。

その娘、景は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女だった…。(BOOKデータベースより)

 

こんな人におすすめ

  • 歴史について知りたいけど、難しい本は読めない
  • 木津川合戦について知りたい
  • 村上海賊って何?
  • その時の海賊ってどういうことしてたの?

 

私は、この本を読むまで戦国時代に海賊がいたことを知らなかったです。

海賊と言えば、合戦とか戦とか、陸戦にはあまり参加せず、海の上で金品財宝を奪うというイメージしかありませんでした。

しかし、ここで言う海賊は通行料さえ払えば身の安全を保証してくれる海の警察のようなものでした。

 

そんな海賊の中で一番の勢力であった村上海賊は三つの島に分かれており、その中の能島村上当主の村上武吉は「海賊王」と呼ばれている男でした。

その武吉の娘「景(きょう)」がこの村上海賊の娘の主人公です。

景は悍婦(かんぷ)にして醜女(しこめ)と呼ばれていました。

悍婦とは、気の荒い女のことを指し、醜女とは、文字通り醜い女のことを指します。

海賊働きが大好きで、戦をしたくてしたくてたまりませんでした。

しかし、景も年頃の女であるということで、結婚相手を探します。

景の要望は海賊であること。

しかし、瀬戸周辺では悍婦で醜女の景はなかなか結婚相手を探すことが出来ません。

そんなある日、通行料を払わない怪しい船が景の前に現れます。

そこには人質として乗せられた大坂本願寺門徒達が捕らえられていました。

いつもの海賊働きをし、人質を救うことに。

大坂本願寺はその当時織田家から兵糧攻めにあって危機に瀕しており、門徒達は信仰の恩から本願寺へ赴こうとしていたところでした。

門徒を助けることとなった景はあることを源爺からきいてこの門徒達を連れていくことを決意します。

それは、「景の顔は泉では美人である」というもの。

それを聞いた景はすぐさま大阪へ行くことに。

 

大坂に着くとそこは本当に景を美人ともてはやす人が多いですが、それだけでは終わりませんでした。

戦が始まろうとしていたのです。

そこで景はある現実を目の当たりにします。

景は戦は華々しいものと決めつけていましたが、実際は違っていて景は打ちのめされました。

卑怯な手も使うし、騙すこともする。

景は自分の甘い考えに反省をします。

しかし、気持ちは馬鹿だと思われても一途で、強かでした。

 

心に響いた言葉

 

下P215

侠気(きょうき)あるいは男気といった美徳は、何も男が占有するものではない。女にも同様に備わり、場合によっては男以上に過激に発せられる。そして、その美しさを披露した女に、心惹かれぬ男はいない。

 

これはいつの時代もそうだと思います。

景は悍婦で醜女と景は言われ続けてきましたが、その心は美しいものでした。

侠気とは「弱いものを助けようとする気性」だそうです。

多分顔もずっと醜いと言われていますが、たぶんハーフじゃないかな?と思いました。

昔の美人っておかめじゃありませんでした??

 

景は門徒達を救おうとした姿はさぞ美しかったろうなと想像しました。

今もそうだけど、弱いものを助ける気持ちが強い人や、男気、自分を持っている人ってかっこいいです。憧れます。

景も自分のやらなければいけないことや、どうありたいかについて葛藤するシーンがあるのですが、最終的には意志を覆すことはありませんでした。

景は自分もそうありたいと思える女性です。

 

下P314

「人一人の性根を見くびらぬことじゃ」

 

人を甘く見ると痛い目に合うという教訓のように感じました。

人の根性はどこで火が付くか分からない。

慣れないことにも死ぬ気になれば覚悟を決めてなんでもできるから油断をすると痛い目に合うという意味に私は捕らえました。

特にこの乱世の時代は人一人の行動でどう転ぶか分からないから人を甘く見てはいけないということを伝えているように思います。

 

下P447

(決して勝負を捨てぬ者だけが、勝ちを得る)

 

負け戦だとしても、諦めて投げ出す者ではなく、勝負を捨てず諦めなかったものが勝利をもぎ取れる。

まさに敵の大将がそれで、景は苦戦を強いられます。

 

仕事をしていてもこの気持ちって大事だなと痛感しました。

仕事って私にとって戦いであるという側面を持っているので、勝負を投げ出さずに頑張ろうと思います。

心が折れかけていたのでこの本で救われた気がします。

 

 

そして、「村上海賊ミュージアム」に行きたくなりました。

www.city.imabari.ehime.jp

四国に行ったら絶対に立ち寄りたいです。

この本を読んで三重県にも海賊がいたことを知りました。

歴史の場所が近くにあるって不思議な感じだけど、今後歴史旅行とかしてみたいです。

 

今回は和田竜さんの「村上海賊の娘」について紹介しました。いかがでしたでしょうか?

 

和田竜さんの本は初めて読みましたが、資料もしっかりと調べられたうえで書かれている本なだけあって現実味があって過去のことなのに目が離せませんでした。

歴史の沼にはまりそうです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは!