おはようございます。
今回は原作・吉野源三郎さん、漫画・羽賀翔一さんの作品「漫画 君たちはどう生きるか」を読了しましたので、紹介したいと思います。
こちらの作品、めちゃくちゃ流行りましたよね!?
実は私まだ読んだことがなかったのです。
池上彰さんが激推ししている本ということしか知らなかったです。
中身は漫画が中心になって物語が進んでいきます。
漫画と、おじさんのノートの文章が交互に出てくる内容になっており、そのノートの中身が深く、漫画と相まって物語性があり読みやすい構成です。
この本を読んで自分の思考が間違っているところを見つけたという感覚になりました。
自分本位、自分勝手、自分中心。
私の思考の中のこの手の考えが少し改まった気がします。
まだ一回しか読んでいないので、そんなすぐに改まるわけないし、理解もできないのでもう一回最初っから読もうと思います。
そのくらい、この本を一回で理解するのは難しい本だと私は解釈しました。
【あらすじ】
自分の生き方を決定できるのは、自分だけだ。
人間としてあるべき姿を求め続ける、コペル君と叔父さん。
永遠の名作が、80年の時を経て、ついに漫画化!
こんな人におすすめ
- 悩みがあり、現在迷っている人
- 自分という存在について知りたい
この本はとにかく深いです。
誰もがこのコペル君の体験のどれかを体験している、身に覚えがあることが多いのではないでしょうか。
私もいくつかありました。
けど、その時の振る舞いが正しかったのか否かがわからないことが多いです。
例えば、作中で浦川君という子はクラスの中でいじめられていて、みんな見て見ぬふりをしていました。
そんな中、いじめはドンドンエスカレートしていきます。
その時にもなかなかその状況を覆すことが出来ないコペルくんでしたが、同級生のガッチンが浦川君いじめに対していじめっ子を糾弾します。
そして、コペル君は「やり返そう!」と意気込み、他の同級生たちも同じようにいじめっ子にやり返そうとします。
その流れに逆らうように浦川君はストップをかけます。
その流れに乗ることによって、いじめていた側が自分と同じような目に合うからです。
このエピソードを見ていじめもそうだけど、Twitterで炎上している人などを見ていると、まさにその状況な気がして心が痛くなりました。
いじめはダメって言っても、炎上や誹謗中傷ってまさに名前をかえたいじめだなって思いました。
間違った方向に流れてしまうと手をつけられなくなる。
そうならないためにも、間違ったと思ったらすぐ軌道修正しなきゃなと反省しました。
私罪はしないようにしたいです。
心に響いた言葉
P48
一人一人の人間はみんな、広いこの世の中の一分子なのだ。みんなが集まって世の中を作っているのだし、みんな世の中の波に動かされて生きているんだ。
ついつい忘れがちだけど、この言葉って本当に大切だと思います。
自分のことしか考えられない人間はものの真実を見落としてしまいがちになってしまう。
周りをよく見て、どう振る舞ったら世の中のためかをまず考えなければいけない。
大人にはそうやって生きてきたかということを問われているような気がします。
P298
自分の過ちを認めることはつらい。しかし過ちをつらく感じるということの中に、人間の立派さもあるんだ。
過ちを犯してしまってどうしようもなく心が痛いのは人間だけの特権であり、立派なことだ。
そんなこと考えたこともなかったので心が少し軽くなりました。
仕事で失敗して落ち込んでいて、全く立ち直れなかったときに読みたかった本です。
つらく思えるのは人間であるから。
そして、自分を正すための糧になる。
これからも辛いことがあったらこの本を読みたいと思います。
自分を奮い立たせてくれる一冊です。
今回は原作・吉野源三郎さん、漫画・羽賀翔一さんの「漫画 君たちはどう生きるか」について紹介しました。いかがでしたでしょうか?
昔の話なのに、現代にも通じるところばかりな内容で読み応え抜群な作品でした。
最後の問いかけには覚悟を持って答えたいと感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは!