晴読雨読ときどき絵

[poti-espresso’s diary」本や絵や趣味の日記

いちご同盟

おはようございます。

今回は三田誠広さんの作品「いちご同盟」を読了しましたので、紹介したいと思います。

 

とにかくエモい作品でした!

 

昔教科書に確か載ってて、重い話だからと避けに避けまくっていた自分を恨みたいです。

けど、この歳だから15歳という年齢を思い出すことができるし、こんなエモい気持ちにならなかったと思います。

いちご同盟の意味とか全く知らない状態で読んだのですが、本自体は薄いのに言葉一つ一つが濃厚で引き込まれました。

登場人物にはそれぞれ悩みがあり、それを立体的に感じ取ることができる作品です。

思春期の頃に誰もが疑問に思う命について考えるきっかけを再度もらえた気がします。

 

思春期の危うさを微細に感じ取れる物語。

あらすじ

中学三年生の良一は、同級生の野球部エース・徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の少女・直美を知る。

徹也は対抗試合に全力を尽くして直美を力づけ、良一もよい話し相手になって彼女を慰める。

ある日、直美が突然良一に言った、「あたしと、心中しない?」。

ガラス細工のように繊細な少年の日の恋愛と友情、生と死をリリカルに描いた長篇。

(表紙裏より)

こんな人におすすめ

  • 学生の方
  • 社会人になって日々忙殺されている方

上にあてはまる人でなくても、間違いなく読んだ人の心に刺さる作品だと思います。

流石名作…!

青春ものというよりも、思春期特有の繊細な心が胸に突き刺さります。

苦いけれどほんのり甘く酸っぱいそんな思春期の心を再度味わうことが出来る作品でした。

 

それぞれに悩みがあり、その悩みに立ち向かうことで大人として成長していく姿はその時期にしか味わえない尊いものであり、一生の宝物だと思います。

そんな時期にもう一度戻してくれる一冊でした。

 

心に響いた言葉

P93

いまは、生活に不自由することはない。終戦直後とは、時代が違う。でも、豊かにものがあふれているからといって、胸に傷を受けないわけではない。

 

その時代によって、その人によって悩みは移り変わるもの。

心の傷が致命傷だったと思っていても、他の人からすればかすり傷かもしれない。

人によって受け取り方が違うだけに、心の傷の深さが変わっていく。

命について考えるというのはそういうことだと思いました。

 

P215

「良一。お前にもいつか、わかるだろうがな。長く生きていると、大切な人間が、次々に死んでいく。それは仕方のないことなんだ。

そしてな、良一。大人になり、中年になるにつれて、夢が、一つ一つ、消えていく。人間は、そのことにも耐えなければならないんだ」

 

良一の父が良一に言った言葉です。

大人になると共感しかなくて心がウッとしました。

大人になるということを今良一は体験をしていて、更にその傍らで夢については未来を見ることが出来る年代。

 

大人になると夢が消えていくのが分かりすぎて辛かったです。

そして、人に対する儚さを知ってしまう。

大人として子供に教えてあげてほしい言葉だなと思いました。

あとがき

久しぶりにこんなにもエモい作品に出会った気がします。

いつの時代に読んでも読んだ人の心に刺さってくる作品でした。

 

ってことで、今回は三田誠広さんの作品「いちご同盟」でした。

いかがでしたでしょうか?

選書の参考になれたらうれしいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは!