おはようございます。
今回は有川ひろさんの作品「イマジン?」を読了しましたので、紹介したいと思います。
表紙が爽やかで青春小説かなっていう装丁で躍動感があっていいですよね。
かっこいい(●´ω`●)
著者紹介:有川ひろ
高知県生まれ。
2004年、『塩の街』で電撃小説大賞〈大賞〉を受賞しデビュー。
「図書館戦争」「三匹のおっさん」シリーズをはじめ、『阪急電車』『植物図鑑』『空飛ぶ教室』『明日の子供たち』『旅猫リポート』『アンマーとぼくら』、エッセイ『倒れるときは前のめり』など著書多数。(単行本中より)
あらすじ
想像力は、あるかい?
憧れの映像制作の現場に飛び込んだ、良井良助(27歳)。
聞き慣れない業界用語が飛び交う現場に戸惑う日々だが、
そこは現実と物語を繋げる、魔法の世界だった。
「必死で知恵絞って想像すんのが俺たちの仕事だ」
やがて良助は、仲間たちが作品に傾ける熱意に、
焦がれるような思いを募らせていく——。
走るしか能のない新米、突っ走る!
行き先は、たぶん未来。
「有川浩」改め「有川ひろ」の、
お仕事小説&ベタ甘ラブコメ。
涙と笑顔と元気が湧いてくる、待望の最新小説!
(Amazon説明より)
こんな人におすすめ
・お仕事小説が読みたい
・熱い想いで仕事をしたい
・イマジンって???
読了感がとても良いお仕事小説でした。
若くがむしゃらに頑張ってる姿が眩しく、微笑ましいです。
映像の世界について想像をしたことがなかったので、読み進めていくにつれ、こんなにもたくさんの人が関わっているんだと初めて知りました。
現場の雰囲気とか、絶対どんな作品でもピリピリしてんだろうなと思ってたから意外でした。
もちろん、その時の監督によってはピリピリしていたり、別の問題もあったりするわけで…。
有川ひろさんの作品はたくさん映像化されているので、本当にあった話もいくつか混じってそうだなと想像するのが楽しかったです。
植物図鑑と空飛ぶ広報室のようなタイトルもあってファンとしてとても楽しみながら読むことができました。
恋愛模様も中に踏まえつつ、まだどうなるかが分からない展開があるので、続編を期待しています!
心に響いた言葉
P84
「そうやって想像すんのが大事なんだ。たとええ最初は見当違いでもな。自分が何をしたら助かるだろうって必死で知恵絞って想像すんのが俺たちの仕事だ。
これって、他の仕事でも共通することだと思います。
けど、制作の現場は特にそういうことに敏感なんだろうなと感じました。
映像は一人で作れない分、一人一人の想像力と行動力がその人の人生を左右しそうです。
P333
観る人の権利も観ない人の権利も等しく尊重されるべきです。
観たくない人には観ない権利があります。どうぞその権利を行使してください。
楽しみに待っている人、映像化に関わっている人の気持ちを傷つける免罪符として原作を振りかざすことはどうかしないでください。
この言葉はちょっとドキッとしてしまいました。
自分もどちらかと言えば原作厨なタイプなので原作を振りかざすことが多かったです。
有川ひろさんもそういうファンに思うところがあったんでしょうか。
P395
全力を尽くしてもままならないことがある。それでも全力を尽くす。
ままならないながらも尽くした全力も、いつか明日に繋がる。ーのだろう、多分。
お仕事小説の中でも、その環境の中で全力を尽くしている姿に目を奪われます。
リアルでもそうなのだから、自分も全力で仕事をしている人が好きです。
実際のらりくらりと仕事している人が好きではないのでこの言葉は心に刺さりました。
私も全力で仕事に取り組みたいと思いました。
あとがき
この作品は長編だけど、有川ひろさん特有の大人のライトノベルというだけあって読みやすく3日くらいで読み終わりました。
たぶん私は遅読なのでもっと速い人は速いと思います。
熱い気持ちになる作品でした。
ってことで、今回は有川ひろさんの作品「イマジン?」でした。
いかがでしたでしょうか?
選書の参考になれたらうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは!