おはようございます。
今回は有川ひろさんの作品「倒れるときは前のめり」を読了しましたので、紹介したいと思います。
有川ひろさんのエッセイ本です。
著者紹介:有川ひろ
高知県生まれ。
第10回電撃小説大賞『塩の街 wish on my precious』で2004年デビュー。
2作目の『空の中』が読書諸氏より絶賛浴び、『図書館戦争』シリーズで大ブレイク。
その後、『植物図鑑』『キケン』『県庁おもてなし課』『旅猫リポート』で、4年連続ブクログ大賞を受賞。
他著作に『フリーター、家を買う。』『三匹のおっさん』『阪急電車』『ラブコメ今昔』『海の底』『ストーリー・セラー』『ヒア・カムズ・ザ・サン』『空飛ぶ広報室』『明日の子供たち』『キャロリング』『だれもが知ってる小さな国』『アンマーとぼくら』などがある。
2019年、「有川浩」から「有川ひろ」に改名。(文庫紹介文より)
概要
作家・有川ひろ(有川浩)が、デビュー作の刊行前から10年以上にわたり各紙誌に綴ったエッセイ全94本と、現在は入手困難な「ほっと文庫」所収の短編「ゆず、香る」・片想いがテーマの恋愛挙編「彼の本棚」の小説2編。
日々を生きるつれづれ、創作の裏側、大好きな本や映画のこと、敬愛する人びとについて、ふるさと高知のことなど、人気作家のエッセンスが満載!
「文庫版のためのあとがき」は書き下ろしで特別収録。
(文庫裏表紙より)
こんな人におすすめ
・有川ひろさんのことを知りたい
・有川ひろさんの作品が出来たキッカケなどを知りたい
・有川ひろさんを知らない
私は有川ひろさんの作品はほぼ全部読破していて、作風からは芯の強いかっこいい女性のイメージでした。
しかし、本書を読んでいくと、芯の強さはそのままに、しかし繊細な女性であるということを知り得ることができました。
このエッセイを通して伝わってくる物事が多いので、有川ひろさんを知らない人も読んでほしいです。
ぜひ作中のショートショートではまってほしい(笑)
私は「彼の本棚」が一番好きでした。機会があれば続きを書いてほしいです。冒頭だけで既に心がキュンキュンしてしまいました(//∇//)
自衛隊の人が普通の人間であるということを書かれているように、作家さんも普通の人間なんだなと実感しました。
エッセイの中の『バナナはもう嫌』のエピソードの分かりみが深いですw
たまに出てくる土佐弁に郷土愛を感じます。
心に残った言葉
ネット便利で、匿名性もあるためこういうツールの悪用によりネット社会が悪いものになっていく姿は見ていて辛くなるものがあります。
カッターは本来紙を切ったりするものだけど、使い方により人を傷つける凶器にもなってしまいます。
言葉も同様に、凶器になってしまうことがあるということをしっかり肝に銘じておこうと思います。
P214
できることなら読者さんにも映像化の顚末(てんまつ)を楽しんでいただきたい。成功したときは一緒に喜びたいし、失敗したとしても一緒に笑い飛ばしたい。
この話は私の中で耳が痛くなる話でした。
私も所謂『原作厨』という人種なもので、映像化には敏感にネガティブなイメージを作り上げてしまう傾向があります。
しかし、最近になって「映像化は作者の孫である」という考えがあるということを知りました。
自分の血が通った存在であり可愛い。
けど、責任を取らなくても良い存在である。ということらしいです。
なので、全く気にならないという作者さんの話をきいて「なるほど~」と納得しました。
私も映像化!?と驚くことはあっても、「原作とは違う」ということを頭において楽しみたいと思います。
あとがき
普段小説書いている作者さんのエッセイ本って初めて読みました。
名前の改名については書かれていなかったので、次回になるそうです。
次のエッセイ本も発売しているので買いたいと思います。
ってことで、今回は有川ひろさんの作品「倒れるときは前のめり」でした。
いかがでしたでしょうか?
選書の参考になれたらうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは!